何か秋冬らしい話題を、ということで今日は「キノコ」の話にしましょう。
キノコって子どもにとって割とハードルが高い食材なのですかね。うちの子は二人ともキノコがあまり得意ではありません。長女は基本食べようとしませんし、次女は味噌汁に入ったなめこしか食べません。なめこはキノコの中でもさらにハードルが高い気がするのですが...。
何となく気持ちは分かるのです。
キノコは見た目が独特で、カサの裏のビラビラなんか食べたらヤバそうな雰囲気がありますしね。特にしいたけやマッシュルームはサイズが大きめでビラビラがより目立つので、初めて見た時の状態によっては食わず嫌いになってしまうのもしかたありません。
まあ食べてみれば大変おいしいものですので、そのうち見た目を乗り越えて、その美味しさに気づいてくれることと思います。
キノコの良いところに目を向けてみましょう。
キノコの食材としての良いところは、やはりあの香りと歯ごたえですね。えのきなりマッシュルームなりしめじなりをバター醤油で炒めた時の香りは大変食欲をそそります。歯ごたえはキノコの種類ごとにちがって、エリンギならコリコリ、マッシュルームならサクサク、えのきの束ならモリモリ、いやボリボリ、いやモルボル...表現が難しいですがそれぞれちがう食感が楽しめるのが楽しいのです。
私は特にマッシュルームと舞茸が好きです。どちらも香りが強くて、少し含まれているだけで料理自体の香りが良くなります。
マッシュルームは見た目からして魅力的ですね。クリボーみたい...というのが褒めてることになるのか分かりませんが、ちょうど良い大きさでパクっと食べられるあの形が良いのです。そういえばまるごとのマッシュルームってあまり食べる機会がない気がします。居酒屋で食べるアヒージョくらいですかね。
舞茸は天ぷらか素揚げの形で食べるのが多い印象があります。炒めただけでは歯ごたえが弱いんですかね。舞茸天はそのままだと結構油っこいので、食べる時はだいたいうどんに入れて、しなしなになったものを食べます。西梅田で働いてた頃は梅田駅前ビルの「踊るうどん」というお店で「肉舞茸天温玉うどん」を気に入ってよく食べてました。
皿うどんなんかにたまに入ってる「きくらげ」もある意味、私の中で特別なキノコになっています。
きくらげは確かにキノコの一種なのですが、小学生だか中学生だかで初めて食べた時からしばらくの間、くらげの一種だと信じていました。なので今さら「私はキノコだ」と言われても受け入れられないのです。そもそも見た目がキノコとしておかしいと思うのです。舞茸もキノコの亜種みたいな感じはありますが、きくらげの見た目はさらに私のキノコ感から外れていて、海の生物にしか見えません。
じゃあ食べないのか!と言われるとそんなこともなく、「あ、きくらげだ」と喜んで食べてますけどね。キノコとはともかく、様々な顔を持ち、それが人に様々な感情を引き起こさせる、ということなのでしょう。
適当なことを言いましたが、キノコは大好きだ、という話でした。