ダイエットは短期間だけ無理して頑張るだけで成功するものではありません。体重100kgの人と体重60kgの人では生活習慣が異なるのです。痩せた人になりたければ、これから先ずっと痩せた人としての生き方をする、という覚悟が必要なのです。
例えば体重80kgで安定している人はなぜ体重が80kgあるのでしょう?それは体重80kgの体に適した生活をしているからです。
昨日まで60kgだった人がたまたま夕食に20kg分のご飯を食べたから今日になったら80kgになっていた、というわけではないでしょう。その人の食生活と運動習慣が80kg用になっていたため、じわじわと体重が増えて80kgに達したところで止まったのです。
そんな体重80kgの人が体重を60kgに落とそうとする場合、どうすればよいでしょう。
無理やり食事を制限して運動を増やせば、一時的に60kgまで体重は落ちるかもしれません。しかし、その後安心して元の(体重80kgに最適な)生活に戻ってしまったら、体重は戻ってしまうでしょう。
無理してダイエットする前に、「今の自分の生活習慣」と「自分が目指す体重に適した生活習慣」が具体的にどのようなもので、どうちがうのかを把握する必要があります。
今の自分の生活習慣を把握する
なぜ今自分は体重80kgなのか?食べる量が多すぎるのか、運動が少なすぎるのか、それともその両方か?食べる量が多すぎる場合、問題は朝食か昼食か夕食か、それとも間食が多いのか?
自分が実際に食べている量、というか摂取しているカロリー量は下記のようなカロリーチェック用のWebサイトの情報を確認しつつキッチンスケール等で実際に食べる量の重さを測れば把握できます。
カロリー・チェック | カロリー一覧・検索ならイートスマート
キッチンスケールは百均でも購入できます。
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- 発売日: 2017/07/01
- メディア: ホーム&キッチン
カロリーと脂肪の関係については下記の記事を読んでみてください。
運動量については、下記の国立健康・栄養研究所のPDFでどのような行動がどれくらいの運動量になっているのかを調べることができます。
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf
運動量と消費カロリーの関係については下記の記事を読んでみてください。
今の生活習慣と理想の生活習慣を比較する
今の生活習慣と目指す体重の生活習慣がどのようにちがうのかをカロリー面で確認してみましょう。それぞれの体重における1日あたりの必要カロリー量を計算し、比較することでざっくりした差を確認できます。
下記の記事で書いた、基礎代謝量と活動レベルを元に1日の消費エネルギー量の計算式を使って算出してみましょう。
年齢40歳、身長170cmの男性で1日の活動量が低レベルの場合、下1日の消費エネルギー量は下記のようなちがいが出ます。
体重80kgの場合: 2,454kcal
体重60kgの場合: 2,110kcal
1日あたり344kcal低くなります。あくまで目安ですが、摂取カロリー量に対する消費カロリー量が今よりも344kcal小さくならないと体重60kgは維持できない、ということです。
344kcalというとご飯1.5杯分くらい。この分のカロリー量を、食事量を減らすなり運動量を増やすなりして下げないといけないということです。
このような計算を行った上で、生活を変えられそうならどのように変更するかを決めて変えてみましょう。難しいと思ったら目標を段階的に少しずつ下げていけば良いのです。目指す生活習慣が明確になることで、計画も立てやすくなるはずです。
おわりに
「生き方を変える」と聞くと大変なことのように聞こえますが、体重60kgの生活は体重60kgの人が普通に実践していることを実践するだけなので、特別辛いことを強いられるわけではありません。ただ今までの生活習慣と決別して新しい生活習慣に変えるというだけなのです。
初めて一人暮らしを始めたような感覚で、新生活に臨むつもりで取り組んでみましょう。