1つの作業を二人で行うことで、一人で仕事するよりも早く成長し、良い成果を出せるようにする。
頭を使う仕事には全て効果があるはず。
期待できること
- 常に判断や行動の理由を相手に伝える必要があるので、論理的思考、判断力、説明力を高めることができる
- 互いの知識、理解を共有することで、お互いの補完できる
- 作業しながら修正することができるので成果の品質を高めることができる
- すぐに質問できる相手、相談できる相手がいることで無意識に問題を忘れたり握りつぶしたりすることが減る
- 頭の中で悩んでいるうちに作業が止まっていつのまにか数時間、ということがなくなる。
- 指示や説明では伝えきれない効率的な作業方法を共有することができる。
- すごく集中できる。
- 「とりあえず後回し」が減る
ペア作業の心得
- 立場を離れた対等な関係
- 可能であればペアはシャッフルする。そうすることでチーム全体のレベルを高めることができる
- 相手の言うことや行動で理解できない事はすぐに理解できるまで説明を求めること。おいてけぼりにならないこと。
- 話すこと。今何をしようとしているのか。なぜその方法を取るのか。相手をおいてけぼりにしないこと。
- 相手の作業中に他の事に気をとられないこと。二人で1つの作業に集中すること。
- 疲れるので、適度(30分毎とか)に休憩しよう。
- 作業前に目標を明確にしよう。
- 作業前に役割を分担しよう。僕はコードを入力する人。僕は考える人。色々役割を変えてみよう。
「ペアプログラミング」の応用。
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50172573.html
理由を色々つけてみる
経験の浅い人間が一人で作業していると、
上司に報告するまでの間は自分一人で判断して行動する事が多くなる。
上司からの指示は事細かに行われるわけではないし、上司の説明スキルによって
伝わり方が変わるので、分からない部分は自分で補足するしかない。
上司に質問すればいいのかもしれないが、多くの場合疑問は作業中に出てくる。
しかし、上司にいつでも質問できる状況というのはあまりなく、質問をまとめておいて
後で聞くか、自分で判断して進めていくしかなくなる。
調査するにしても、そもそもの経験が浅いので調査することも多くなり、時間がかかる。
調査した事が正しいのかどうかも確信が持てず、あいまいな部分を残したまま少しずつ
成長していくことになる。
では作業をペアで行うようにしたらどうか。
上司から指示を受ける場合も、二人で聞くので補完しあえる。
指示を受けた後で二人で指示内容をまとめることで分からない部分を見つけやすくなる。
二人の人間が常に判断する事になるので、何が正しいのか、何が間違えているのかを
確信を持って判断しやすくなる。片方が正しいと感じていることを相手に伝える場合に、相手を説得する必要があり、その中で論理的な答えが生まれる。
二人の人間が関わることで、常に「理由」を明確にする必要が発生する。
なぜこうするのか。なぜこれが正しいのか。これを繰り返すことで、
二人の中に確信を持てる考えがどんどん増えてくる。これが成長と言えるのではないか。
一人でやるのが面倒なことでも、二人で考えながらやれば面倒ではない方法が見つかる可能性がある。
勉強は個別に行い、二人で作業する時にそれを分かち合う。
そうすることで一人で勉強するよりも成長できる。
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