「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」
仕事上メールや議事録などの文章を書く方、就職のために志望動機を 書こうとしている大学生、お前は説明が分かりにくい、と よく言われる方などに良さそうな本です。 「伝え方」についてもっと力をつけたい、と考えている方にとっては、 人生が変わるほどの発見があるかもしれません。
「文章を書く」、というタイトルがついていますが、 美しい文章や表現として正しい文章を書く方法が説明されている わけではなく、文章を作る1つ前の段階として、「伝え方を考える」という ところに重きを置いた内容となっています。
相手に何かを伝える作業が、 1.伝える内容を考える 2.伝える方法(文章、プレゼン、図、絵)の組み立て方を考える の二段階に分かれている、と考えると本書を読むことによって 1の「伝える内容を考える」方法を理解することができるので、 文章作成だけでなく口頭でのコミュニケーション、プレゼンなど 様々な場面で応用できそうです。
読み進めていくと、伝える内容を考えるために必要なこととして、 相手が知りたいことは何か?自分が伝えたいことは何か? どう伝えればうまく相手に伝わり、望む結果を手に入れることができるか? こういった、理解しているようでできていないことを整理することが 必要だということが分かってきます。
特に印象に残ったのが、「常に問いを意識する」ということ。
その文章を読む相手にとっての価値は、それがどんな問いに答えているのか、 自分が知りたい答えに答えているのか、ということが重要になります。
人から質問された場合でも、自ら情報を発信する場合でも、 自分が答えるべきなのは、どのような問いに対する答えなのか? それを意識することが重要だということがわかりました。
- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: Kindle版
- 購入: 2人 クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る