新人に「分かりやすい説明の仕方とは」みたいなことを説明していて、 ふと気がついた。
以前読んだ「インフォメーションアーキテクチャ」に関する本が 理解の役に立つのではないか、と。
「インフォメーションアーキテクチャ」という言葉をアマゾンで 検索するとWebサイトやシステムの設計に関する本がヒットする。
この言葉を聞いたことがある人にとっても、 IT業界の言葉というイメージがあると思う。
しかし日本語にしてみると「情報の構造」「情報の設計」と 訳すことができ、実際の意味としても、 「いかにして情報を分かりやすく、伝わりやすくするか」、 ということを表している。 そう考えると、やはりIT以外の分野でも役にたちそうだ。
Webサイトというのは、訪問者を待ち受け、人の手を介することなく 情報を伝え、気持ちを動かし、商品の購入や問い合わせ等の 行動を起こしてもらう、ということを主な目的としている。
その目的を達成するために、 伝える情報の内容、情報が伝わる順番、利用者が取りうる行動、 行動に対する反応などを事前に設計し、準備しておく必要があり、 サイトを設計する担当者はそこをとことん考える。
この設計と準備のためのノウハウが蓄積されたものが 「インフォメーションアーキテクチャ」設計であり、 そこには日々資料作りや打ち合わせを重ねるだけでは得られない、 「伝える力」を高めるための知識がたくさんつまっている。
これを打ち合わせ資料の作成や説明の流れ作りに活かせたら、 きっと新人君の「伝える力」もグングン成長していくにちがいない。
ということでこの本を紹介しておいた。 Kindle版がないのが残念。

- 作者: 坂本貴史,宮崎綾子,長谷川恭久
- 出版社/メーカー: ワークスコーポレーション
- 発売日: 2011/03/29
- メディア: 単行本
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